◆「明後日朝顔プロジェクトとは?」
「明後日朝顔プロジェクト」は現代美術家・日比野克彦氏(東京藝術大学学長・岐阜県美術館 館長)が2003年の大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレにてスタートさせた’あしたのその次’を思い描く「明後日新聞社文化事業部」の一環としてスタートしたプロジェクト型作品です。
新潟県十日町市莇平の集落の住民たちと共に育てられた朝顔は、その後、朝顔の種は全国へと運ばれ、2023年には日本全国27か所に広がりました。朝顔の種が人と人、人と地域、地域と地域とが繋がる大きなネットワークの橋渡しとなっています。
◆昨年度の取り組み
SLOW ART CENTER NAGOYA(スローアートセンターナゴヤ)は2024年度に新しく「明後日朝顔プロジェクト」の拠点となり、プロジェクト監修をされている日比野克彦さんにお越しいただき、苗植え式を行いました。
また、SLOW ART CENTER NAGOYAでは「明後日朝顔プロジェクト」と平行して「Vine Painting Project」という壁画制作プロジェクトを行っています。
このプロジェクトはSLOW ART CENTER NAGOYAの白い壁をキャンバスに空に向かって伸びる線を描く壁画プロジェクトです。朝顔が蔓(Vine)を伸ばすように、屋上から垂らしたロープや筆を使って工夫しながら描いていきます。広場の壁面では様々な道具を駆使しながら皆さんが描いた活動の軌跡をご覧いただけます。
2024年の名古屋は、暑い日が続き心配な時期もありましたが、力強く育ってくれた朝顔達。12月には地域の子供たちやボランティアの皆様と一緒に種の収穫祭を行うことができました。
◆今年度の取り組み
2025年は、新しく熊本県の城東(じょうとう)小学校の皆さんから種が届きました。5月中旬に種まきを行い、待つこと1ヶ月。今年の5月は雨が多かったせいか、中々芽が出ず心配しましたが、6月7日(土)に苗植え式を行うことができました。
当日はSLOW ART MARKET(スローアートマーケット)が行われる中、マーケットに訪れていた方々や出店者の皆様と一緒に朝顔の苗を植えました。
「昨年はセンターの立ち上げで大変な事も多かったですが、毎朝あざやかに咲く花との出会いが「自分もアートで名古屋を彩るぞ!」と、大きな元気をくれました!
今年は朝顔さんたちを育てる場所を変えてみることにしました。VINE PAINTING のカラフルな壁面、SLOW ART CENTERのユニークな建築と朝顔さんが組み合わさって、おもしろい景色が出来上がるのではないかと楽しみです!
朝顔さんの居る広場はいつでも開いているので、ぜひ会いにきてくださいね!」
SLOW ART CENTER NAGOYA
朝顔みまもり隊長 日比野曜
苗植え式にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
これから朝顔たちの健やかな成長を見守っていただけると嬉しいです。