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大好評イベント!第2回 野外上映企画「サカエ⭐︎フラッシュ」開催レポート
2025.08.23

新たな映像体験を!野外上映企画「サカエ⭐︎フラッシュ」を7月25日に開催しました。

「サカエ⭐︎フラッシュ」は、
アーティスティックな映像世界にダイブする非日常体験を都市の中に作り出す野外上映企画です。
人や物が動き回る大都市名古屋。この街の中心で野外上映を行うことで、複数の異なる時間と場所の交叉を生み、想像もしない瞬間が訪れます。
長回しやミニマルな編集によりゆったり深く映像美を味わえる「スローシネマ」をこよなく愛し、自身も映像作家であるSACスタッフ日比野がセレクトした、新進気鋭の映像クリエイターによる実験映像、アートアニメーション、パフォーマンスビデオを野外にてマルチスクリーンで上映します。

【映像作品出品作家】
伊藤 仁美 / 伊藤 純 / 西尾 秋乃
下山 いろは / 石川 真衣/小寺 夢乃
田中 皓將 / 宇留野 令 / 松岡 達哉
森田新聞社 / 日比野 曜

出展作品一覧

【 協力 】
名古屋学芸大学 映像メディア学科


★今回からメインスクリーンに加え、隣接ビルの外壁スクリーンでも上映★

名古屋学芸大学映像メディア学科卒業生の西尾秋乃さんは2作品を上映。
どちらもデジタル画像のコラージュを用いた映像作品で、《環 -うごめく二十景‒》はメインスクリーンで上映、
《めぐり雑景図》は森万ビル外壁に展示上映された。

西尾さんはこれまで様々なシアターやギャラリーで出品されていますが、

野外上映は初めてとお聞きしました。自身の作品を野外でご覧になっていかがでしたか?

西尾さん「展示や上映の空間では、作品以外の音、視覚情報は可能な限り取り除かれます。対して今回の野外上映は、街の明かりや喧騒、建物や植物などの様々な情報が行き交う中での作品上映だったので、その点が作者としてとても新鮮でした。私の作品は、身近な風景の写真素材が題材となっているので、実際の「風景」のなかで上映されることで、普段目にしている風景とそれらがコラージュされて映像の中で動き出した時との印象のコントラストが生まれ、鑑賞形態としてとても面白いなと感じました。」

★広場では参加者の身体動作で映像が変化する体験型作品が登場★

名古屋学芸大学映像メディア学科3年の小寺夢乃さんはインタラクティブアートを展示。
広場に設置したカメラで撮影しているライブ映像に、様々なエフェクトが加わり、
リアルタイムで非現実的な映像が生成される体験型の作品です。

多くの来場者が、自身の動きによって変化する映像を楽しんでいました。今回、作品展示をしてみていかがでしたか?

小寺さん「来場者が自分の動きで映像が変化する様子を楽しんでいる姿がとても印象的でした。特に、変化の瞬間を写真に収めようとする方もいて、作品を“残したい”と思っていただけたことが嬉しかったです。小さなお子さんから大人の方まで、体を大きく動かしたり手を振って何度も試したりと、想像以上に積極的に参加してくださり、会場はまるで遊び場のようでした。展示を通して、観る人の動きや反応が加わることで作品が完成していく面白さを強く実感しました。」

★陶芸作家による独自プロジェクトの成果展を開催★

名古屋芸術大学大学院2年で陶芸作家の杉山仁彦は、
福島県双葉郡葛尾村で自身が企画したプロジェクトである「葛尾焼き」の成果と、
この先の展開を伝える展示を行った。
葛尾村の土で作った陶器とプロジェクトの過程を収めた映像作品が展示された。

★陶芸を通して火に触れ学ぶ機会を創出★

杉山は展示に加えさらに、ブリキ箱を加工し自作した焼成器を用い、土器の焼成を行った。
多くの来場者が見守る中、事前ワークショップで参加者と共に土から成形した器を焼き上げた。
焼成器から、まだ赤く光る焼き上がった土器が取り出されると、驚きと感動の歓声があがった。

(焚火、土器焼成は栄エリアの防災意識を高め、帰宅困難者の夜間対応のシミュレーションを行う一環として実施しました。
万が一の時に役立つ、火の大きさや温度をコントロールするスキルを陶芸作家と学ぶ機会になりました。
※SLOW ART CENTER NAGOYAは名古屋市により帰宅困難者避難施設として指定されています。)

SACは名古屋のど真ん中で、高級ブランド店が並ぶエリアです。そんなところで土器をつくるという、とてもプリミティブな光景を目撃できて興奮しました。土器の出来や、都市での焼成の体感はいかがでしたか?

杉山さん「確かにSACは、目の前には久屋大通や栄駅、隣にはLouis Vuitton Malletierなど、いかにも栄の中心と言える場所に構えられています。焼成とは別のイベントで、市民ギャラリー栄様の展示会場をお借りして粘土で作品を制作するワークショップを行っており、制作、乾燥と焼成を栄で完結出来たことは個人的にも感動しました。
元々、自身が所属する岩倉市に拠点を置く「場七」は陶芸家がわたし一人しか居ないスペースであり、他のメンバーに素材とプリミティブに接する経験をしてもらうことも目的の一つとしてあります。その点から言えば栄の中心で開催することも同じ機能を持っていると言えます。

焼成の出来はいつもの焼成時間より短かったということもあり、少し割れてしまったものもあったので完璧とは言えませんが、いつもの場七メンバー以外の関与があった今回のイベントでは、美術にまったく触ったことがない別コミュニティの知り合いにも来てもらうことができ、独特な作品達が生まれました。
今後、特別な施設を必要としないこの焼成方法がより普及して、陶芸というもののハードルが下がっていく活動となればと思います。」

★第3回となる次回は2025年9月26日(金)19:00-22:00の開催です。★
上映の他にDJ/VJライブ、アート展示、フード出店も行います!お楽しみに!

★第4回は2025年11月21日(金)です。作品公募開催中です★
公募についての詳細はこちら→【9月7日(日)締切】アートイベント「緩芸縁日」「サカエフラッシュ」公募のお知らせ

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